食品会社で商品企画の仕事をしていたことはありますが私に菓子製造の経験はありません。

どちらかというと企画・制作系のお仕事をメインでしてきました。

ということでお干菓子についてはゼロスタートでしたが宮崎県の食品関係の会社や工業センターなどに相談へ行き、沢山の方にアドバイスを頂きながら試行錯誤の末、自分で菓子木型を作ってみようということになりました。

とはいえ右も左も分からないので、まずは香川県へ行き和三盆のお干菓子を作られている会社や木型の職人さんにお話を伺いました。

そこから見よう見真似で始まった木型作り。

物作りは根気よくやれる方だと思っていましたが木型の世界は奥が深くて難しく、ひとつクリアしたと思ったらまたあらわれる壁。

3歩進んで2.8歩下がるような気持ちの連続です。

職人さんの菓子木型1本が結構なお値段する理由がよく分かりますし、あんなに細かい模様を正確に彫られる職人の手仕事には尊敬するばかりです。

そんな日々の繰り返しでしたが、私なりにイメージしたお干菓子が少しずつ形になってきました。

それと同時に私の木型を見て欲しいと言ってくださる声をいただける様になり、駆け出しながら販売をスタートすることにいたしました。